ご無沙汰しております。

1月に更新して以来、3箇月以上の時間が過ぎてしまいました。


ひと季節前のことになりますが、この前の冬はとても寒かった。
素直に「早く暖かくなればいいのに・・・」と思っていましたが、
いざ、春が訪れると否応なしにあの頃のことがよみがえってきて、
言葉に置き換え難い感情が湧いてきます。

そして今日、祥月命日の4月19日を迎えました。

お義母さんの透析日と重なったため、あかねの両親は昨日墓参りを終えていて、今日はひとりで墓地を訪れました。

先月まではあまり気にならなかった墓標周りの雑草が生い茂っていて、
「墓参り=草むしり」の季節が始まったことに少々うんざりしつつ、
花を手向け、お供えをして、ろうそくを灯し、線香を焚いて、
草むしりに小一時間いそしみました。

おおむね満足のいく程度にきれいになって、あらためてお墓を仰ぎ見ながら、
声にして問いました。


「なぁあかね。俺、あとどのくらい頑張ればいい?」


今日の命日を迎える2週間ほど前、僕は50歳になりました。

僕にとって年齢は客観的なものであり、日ごろ自分の年齢そのものを気に留めることはほぼありません。
でも、区切りの年齢を迎えて顧みると、それなりの「劣化」を自覚せざるを得ません。


ものをよく落とす
よくぶつける
よくつまづく
休日には必ずうたた寝タイムがある
テレビは眼鏡なしではクリアに視れない
・・・などなど
身体的な劣化は顕著です。

でも、それよりも気になるのが
「気力の劣化」
です。

外出が億劫
以前好きだったことへの興味や関心の衰退
なにごとも長続きしない
これといった趣味もない
新しい人付き合いも積極的になれない
朝目が覚めた時の「またこの世界にとどまってしまった」という落胆

・・・加速度的につまらない人間になりつつあるような、そんな自覚が確かにあります。

「脱け殻」

という言葉が頭をよぎります。

こんな心持ちで、この先も頑張っていけるだろうか?

この社会の一員として日常をまっとうしていくには、日々起こる出来事に、
時には我慢して、対処して、打開していかなければならない場面がたくさんあります。

そんな場面で、この先僕は気力を振り絞って立ち向かっていけるのだろうか?

いずれすべてがどうでもよくなって、世捨て人になってしまう可能性が「ゼロ」かと問われれば、
不本意ではありますが、「ゼロ」と答える自信がありません。

そんな心根の弱さが、あかねへの問いかけにつながっています。


僕の問い掛けに、答えは返ってきませんでした。



振り返ってみると、ここ数年の僕は(気力があったというよりも)気を張り詰めていたと思います。

なにがなんでもあかねにもう一度逢う!
あかねにもう一度逢ってもらえるような生き方をする!

そんな願いはもちろん今でも変わりありませんが、最後に「!」を必ずつけてしまうような前のめり感を伴っていました。
その前のめりの姿勢を否定するつもりはさらさらありませんし、その勢いで突っ走り続けられるものならそうしたいと今でも思います。
でも、そんな志に感情や気力が集中するあまり、歳を重ねた体と心が追っつかなくなり均衡を崩しはじめた・・・
そんな年齢に差し掛かってきたのかもしれません。


重ねて書きますが、7年前から宿す志を捨てることも忘れることも「絶対」にありません。
この7年、あかねのことを想わなかった日は一日もありません。

でも、この先の自分の人生を、あかねが笑顔で眺めてくれるような人生にできるようにするために、
少し立ち止まって自分を見つめ直すタイミングなのかもしれません。

あの年の春、43歳だった僕は今50歳。

多少くたびれてきてもそれは仕方ありません。

そのことを潔く認めたうえで、決して変わることのない願いや志をくじくことなくこの先も抱きながら、
一方で、あとどれくらい残っているかわからない人生が干からびていくだけの人生にならないように、
重ねた年齢なりの知恵を絞らなければ・・・

毎日が現在進行形で彷徨う日々です。
それでも今日という区切りの日に、今の想いを何とか整理してみようと試みたら、こんな想いに至りました。


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年が改まりました。

だからといって、いつものとおり特にイベント感を感じることもなく、
淡々と日々を過ごしていくはずでしたが、

とても思いがけない一通のメールが届いていました。

普段、主要なメールツールはGmailになっていて、プロバイダーメールはほとんど休眠状態でした。
したがって、メールチェックも10日に一度くらいで、実質、メール受信をしたところで広告メールを削除していくだけのやっつけ仕事に終わることが常でした。

ところが、昨日いつものように受信トレイに届いた数々の広告メールを削除しようとしていたところ、

「あれっ?」

と、ルーティン作業の手を止めるメールが届いていました。


2011年、あかねが亡くなった年の秋に、僕があかねの訃報メールを送ったYさんからでした。

そのことはこのブログの記事にも残しています(その記事はこちらです→“届かなかった葉書と送ってみたメール”)。

メール送信後、彼女(Yさんは女性です)からの返信はなく、僕自身も気に留め続けていることもなく今日に至っていました。

そのYさんからのメールでした。

メールには・・・
2011年、僕が送ったメールが確かに彼女のメールアドレスに届いていたこと、
メールの内容を受け止めるのにとても時間がかかってしまったこと、
それに伴って連絡が遅くなってしまったことへのお詫び、
今は日本に帰ってきていて、いつかあかねの墓前に手を合わせに行きたいと思っていること、
(あかねが亡くなった当時彼女はアメリカ在住でした)

などなどが、綴られていました。

あかねの生前を知る人から贈られる言葉は、だれであってもいつであっても心が温まる。
あかねが好きだった人に嫌な人間はひとりもいない。
みんなあかねのことを愛してくれていた。

あかねがこの地上から空に昇って6年以上経ったいまでも、
あかねのことを胸に思い浮かべてくれているひとがいる。

そう思わせてくれるYさんからの嬉しいメールでした。

Yさんのメールにあるように、もしあかねの眠る場所を訪れてくれるなら、
“案内するよ
あかねはびっくりして、そして満面の笑みを浮かべるよ”
とメールを返しました。

それから、
僕の今の心情をYさんに率直に伝えるにはこれがいいだろうと思い、
今年年賀状を送ってくれたひとたちに返信した、
(今年も年賀状ではなく)季節のご挨拶の葉書もメールに添付して送りました。

2018greetings.jpg


Yさん、暖かくなってからでいいから、あかねに逢いに来てください。
お待ちしています。


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先日の24日はあかねと僕の結婚記念日。

当日は仕事の休みがとれなかったので、今日になってささやかに結婚記念日を祝いました。

特別な日に、
あかねのために何かできないだろうか・・・?
と考えたところ、
仏壇に鎮座している、あかねがいつもはめていた指輪が黒ずんでいたので、
重曹を使って黒ずみを落とすことにしました。
ネットで調べた方法を試してみましたが、なるほど黒ずみはキレイに落とすことができました。
・・・でも、光沢も少し落ちてしまったような・・・
まあ、良しとしよう。

あかね、少しは喜んでくれたかな?


夜になって、
アルコールをあまり飲めないあかねにも、
今夜はお酒を供えて、苺を使った小さなケーキも供えました。


食ってくれてんのかな・・・?


仏壇に供えるものもそう。
お墓に供えるものもそう。

あかねのために捧げたものも、結局は僕の胃袋に収まることになります。

今夜も、いつまで待っても、
目の前からケーキが消えることはありません。



亡くなるしばらく前から、
口から食べ物を摂ることがまったくできなくなってしまったあかね。

僕があかねに逢っていちばん見たいのは、
美味しそうに食べるあかねの姿かもしれない・・・
そんなことを想いました。



クリスマスも近いですが、
こんな歌詞のクリスマスソングがあります。

♪君にあげるよ 僕のチェリーパイ
 僕は何もいらない 君がいれば♪

シンプルでひねりもない歌詞ですが、僕には沁みます。


”あかねにあげるよ 苺のケーキ
おれは何もいらない あかねさえいれば”


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お知らせ
これまでにほんブログ村の「子宮がん」カテゴリに参加していましたが、思うところがあり、登録をはずさせていただきました。ご了承ください。
プロフィール

むらさきせいじ

Author:むらさきせいじ
2011年春、妻をなくした40代です。
本当に本当にありふれた人間ですが、人生の半ばともいえる40代で世界中でいちばん大切な人を喪失したことはそれなりに特異なことだと思います。
そんな状況におかれた心情を綴っていくことで少しでも心が解放されたらと思っています。
プロフィールのサムネ画像は、妻が描いた僕の顔です。

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