あかねが暮らしていた街_京都編

Category : 旅ログ

思い立って、一泊二日で京都に行ってきました。

京都は、タイトル通り、あかねが専門学校に通うために一時期住んだ街であり、僕もまた、学生時代の4年間を過ごした縁の深い街です。

そして、結婚してからわかったことですが、あかねが京都で暮らした日々と、僕が学生時代を過ごした日々はほんの一時期ですが重なっていました。

だから久方振りに、かつて共通して暮らした京都に二人で行ってみようと思い立ったわけです。
(あかねは今回も額縁に収まりつつですが、助手席に乗せました。)


あかねが住んでいたマンションへは最初に行ってみました。

あらかじめ義母から住所を聞いて判ってはいたことですが、あかねの住んでいた部屋と僕が住んでいた部屋は、実際に行ってみると、車で5分くらいしか離れていていませんでした。

「これは、ほんとうにどこかですれ違っていたかも?」
と思ってしまうくらいの距離感です。

あかねに初めて出逢う数年前のことです。
本当にたまたまですがこんな近しいところで、それぞれの20歳前後の日々を過ごしていたかと想うと、それはやはり感慨深いことでした。

助手席に乗ったあかねが、もしもしゃべることができたなら、さぞかし二人で過去のニアミスに盛り上がったことと思います。

でもひとりっきりでは、はしゃぐでもなく、ただただ、この偶然の事実を静かに噛み締めるだけでした。



あかねの部屋を離れてからは、いち観光者として京都を巡りました。

とは言え、4年も暮らした街なので、超メジャーな観光スポットにはほとんど訪れた経験があります。
(清水寺などは地元から友人が遊びに来るたびに案内していたので、何度もあの清水の舞台に上りました)

・・・そこで、今回は
「20歳前後ではまるで興味をそそられなかったけど、40歳半ばを迎えた今だから見てみたい」
を判断基準に廻ってみました。

三十三間堂の千体千手観音立像
大原三千院
龍安寺の石庭
千本釈迦堂の六観音像
広隆寺の宝冠弥勒菩薩半跏思惟像
嵯峨野化野念仏寺・愛宕念仏寺

以上が、二日間の行程でした。

ひとつひとつを詳しくレポートすると、ものすごい長文になるのではしょります。
けれど、いずれも修学旅行のコースからは外れ気味ですが、貴重な仏像が安置されていたり、日本人のセンスが昇華された庭が築かれているスポットです。


国宝、重要文化財に指定されている仏像をたくさん見ました。

国宝だから・・・重要文化財だから・・・というわけではありませんが、目の前の仏の穏やかな表情に、つい
僕の願いを叶えてくれるのでは・・・?、
というすがる気持ちになってしまいました。

信仰心の薄い罰当たりな僕は、普段仏に手を合わせる行為に、多少の気恥ずかしさを感じてしまいますが、今回だけは、目の前の仏像に手を合わせ、あかねの魂の安寧を祈りました。


“この世に未練を残したであろうあかねのあの世での暮らしが、この世の未練を忘れさせてくれるくらい幸せでありますように”



三千院の苔むした庭や、龍安寺の石庭は、日本人としてのアイデンティティを喚起させられる景色でした。
一面苔が広がる庭に木洩れ日がまだら状に差し込む様子や、白砂を水の流れに見立てた枯山水の庭を眺めると、日本人の、さり気ないけど鋭敏な美意識に素直に感動します。

201200403_1.jpg
<龍安寺石庭>



急に思い立って、あわてて下調べした割には、どこも外れがなく「来て良かった」と思えるところばかりで、われながら上手に廻れた二日間でした。。

二日目は、全国で台風並みの低気圧が猛威を振るった日でしたが、京都市地域では、僕が最終目的地の嵯峨野を離れて帰路に着こうかという頃から、急に雨風が強くなりました(雷も鳴り、雹も降りました)。

仏になったあかねが何とか天気をもたせてくれたのかも・・・。

そんな都合のいいことも頭をよぎりました。

今回は、主に国宝や重要文化財を見て廻ったので、仏像の写真はほとんど撮っていませんが、大原の三千院で庭に佇む石の地蔵を写真に収めていました。
「わらべ地蔵」と呼ばれているとおり、子供のお地蔵さんなのですが、

あかねが仏さんになったらきっとこんな感じかな?

と想像して、ある意味いちばん印象に残った仏像だったので、アップしておきます。

201200402_1.jpg

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Author:むらさきせいじ
2011年春、妻をなくした40代です。
本当に本当にありふれた人間ですが、人生の半ばともいえる40代で世界中でいちばん大切な人を喪失したことはそれなりに特異なことだと思います。
そんな状況におかれた心情を綴っていくことで少しでも心が解放されたらと思っています。
プロフィールのサムネ画像は、妻が描いた僕の顔です。

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