近所のスーパーにて

Category : 吐息とも吐かないつぶやき

仕事が忙しくなってきました。
いきおい、このブログの更新頻度も落ちてきています。

でもこのブログは「細く、長く」をモットーに、息の永い、僕の僕による僕のための気持ちの捌け口として存在させていきたいと思っています。

会社と自宅との往復で終えてしまう毎日で、ことさらトピックもないのですが、一昨日ちょっと気に留まることがありました。

一昨日も会社を出たのは遅かったのですが、外食はもとより好きでなく、遅くはなったけど今晩はうちで晩飯を食べようと思い、帰り道の24時間営業のスーパーに立ち寄りました。

ひととおりの買い物を済ませ、スーパーを出ようとしたとき一人の男性が僕と行き違いになるように、入り口からスーパーの売り場に入ってきました。

その男性は50を過ぎた頃だと見うけられました。
そして、その男性は買い物カゴを片手に取り、まず入り口近くの生花売り場のコーナーに向かいその売り場の前で、花を物色し始めました。

以前の僕なら、
「いい歳をした男が、花を物色しているなんて(しかも生花店でなくスーパーで)、なんだか寂しいな」
くらいにしか思わなかったと思います。

でもこの日僕に降りてきたインスピレーションは、

「あぁ、ひょっとしてこの人は僕と同じなのかもしれない・・・。」

そんな想いでした。


僕も、このスーパーの生花売り場の前にたたずむことが多々あります。
それは、あかねの仏壇に供える花をちょくちょくこのスーパーで調達しているからです。

何のことはない。
「中年男が、深夜に近いスーパーの生花売り場で、花を物色する」
という、第三者から見れば、寂しいだけの図を実践しているのは僕もまったく同じなのでした。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
うちに帰ったら買い物の荷物の整理もそこそこに
「帰ったよ」
と遺影に語りかける。

そして、買ってきた食材を台所に並べて食事の下ごしらえを始める。
下ごしらえが済んだら、一旦使用した食器と仏壇に置いてある茶湯器も一緒に洗う。

仏壇のお茶を淹れ替えたら、
「先に風呂に入ってくるよ」
と遺影に一言告げて、シャワーを浴びる。

風呂上りに、まずはろうそくの灯をともし、線香をあげる。
そしてその日にあったことを、ほんとに短く二言三言声にして遺影に話したら、ビールを注いだビアカップを片手に夕食の仕上げをする。

テーブルにその日の献立が並んだら、真剣に視るでもないテレビをつけて、その日最後の食事をひとりで片付ける。

一息ついたらベランダに出て、タバコを一本吸う。
今の季節、月がとてもキレイに空に浮かんでいる。

「ちょっとみてみ。」

以前なら部屋の中の彼女に向かって声をかけていたけど、今はひとりでじっと眺める月。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この男性もそんなストーリーを毎日繰り返しているのでは・・・?
と、夢想してしまったわけです。

この僕の想像はまったく的外れかもしれません。

でも、なんとなくそう想ってしまったのは、
僕は自分と同じ境遇の人を捜しているのかもしれません。

同じ“おもり”を背負っている人に逢いたいのかもしれません。

そして、共有したいのかもしれません。
今の、このどうしようもない気持ちを。

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Author:むらさきせいじ
2011年春、妻をなくした40代です。
本当に本当にありふれた人間ですが、人生の半ばともいえる40代で世界中でいちばん大切な人を喪失したことはそれなりに特異なことだと思います。
そんな状況におかれた心情を綴っていくことで少しでも心が解放されたらと思っています。
プロフィールのサムネ画像は、妻が描いた僕の顔です。

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