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眼が示すもの

Category : 吐息とも吐かないつぶやき

今日は休みを獲って、運転免許証の更新に行ってきました。

いつもどおりの更新手続きを粛々として、新しい免許証を受け取りました。

新しい免許証を手にして、いちばん気になるのは証明写真という方は多いかと思いますが、僕も免許証を受け取ってまず自分の写真を確認しました。

(各都道府県によって違うのかもしれませんが、僕の住む県では警察署ではなく運転免許センターで更新手続きをする場合、証明写真は事前に撮影して持参するのではなく、センターで更新手続き当日撮影され、その写真を使用して当日新免許証が交付されます。撮影された写真は免許証が交付されて、初めてその写り映えを確認することになります。)

写真を目にして、まず思ったこと。

「あー、オレ老けたなーー。」

これまで所持していた免許証の写真と比べると、
明らかに髪の毛の色合いが違います。
全体的にグレー基調になっていました。
頬のラインもいくぶん落ち込んでいるように見えます。

日々鏡に映る自分を見て自覚していたことではありますが、
5年間の時間を経て改めて見比べる自分の姿を、今を自分の顔立ちを、
まぁ率直に言うとあまり直視したくない気分になりました。


そんなちょっとがっかりな気分で帰路につき、部屋に戻ってからもう一度免許証を眺めると、自分の老け度のみに目がいった先ほどは気付かなかった、別の違いに気付きました。

それは「眼」です。

5年前の自分の眼は、きつく鋭い視線をカメラに向っておくっています。
今日の自分の眼は、どこか弛緩していて力がなく、焦点のぼやけた眼をしています。

その違いには明らかな心当たりがあります。


前回の更新は2011年4月3日に行っています。

僕は更新手続きを終えると、すぐさま病院に向かいました。
病院に着くと、
「案外早かったねー」
とあかねが言ったような記憶があります。
このとき、あかねは病院のベッドの上ではありましたが、まだこっちの世界にいました。
会話もできていたと思います。

永遠に言葉が交わせなくなる16日前でした。

5年前に撮影された自分の眼が発していたもの。
それはヒリヒリとした切迫感や、危機感、
自分が無力であることを思い知らされつつも、あかねのために何かしてやらなければ・・・と思う焦燥感、
・・・だったと思います。

かたや、今日の自分の眼に宿っていたもの。
いつかあかねに再び逢いたい・・・と切なる願いを抱きながらも、現実の日々のやりくりに追われている疲労感、
希望と現実のはざまで彷徨っている自分・・・
・・・でした。


白髪のことはまぁいい。
中途半端な状態よりも、むしろ早く真っ白になってシルバーフォックスなんて呼ばれたいくらいです。
頬の落ち込みも許す。
太ったりたるんでいるよりもましです。

でも、「今の“眼”はいかんな」、と思います。

「あかねともう一度逢うんだ」
という決意と希望が、
日々の現実とのせめぎあいに押されている。

僕には絶対に諦められない願いがあるはず。


もう一度、思い出せ!

唯一の希望に焦点をあわせろ!

今はもう、切迫感や焦燥感じゃない、
「願いの強度」を眼で示せ!


新しい免許証写真に向って念じました。


5年後、(もし僕が生きていればですが)再び免許証を更新することになります。
そのときに撮影される写真が、
「切なる願い」に駆られて、爛々とした眼つきをしているように、

そんな風に、これからの5年を生きていきたい・・・と思いました。


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コメント:

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4月3日に秘信をくださった方へ

こんばんは
コメントありがとうございます。

お返事が遅くなりました。

今勤めている会社では、業務上車を運転する社員は月に一度、会社に免許証を提示することになっています。

先日更新手続きを終えたちょうど次の日がその提示日だったのですが、免許証を提示するなり、

「むらさきさん、顔がつかれてるよー」

と免許証確認担当者に言われてしまいました。


“そりゃあ、愛するひとを喪って5年も心の均衡を必死で保とうとしながら生きていたら疲れるよ”

何てことを自分の胸の中だけでつぶやいて、

「やっぱり?あはは・・・」

とやり過ごしました。


“まぁいいや”

と思います。

疲れが顔に出ようが、実際に身体の劣化が早かろうがかまいません。
下手に長生きなんて絶対したくないし、僕は僕の役目を終えたら一目散にあかねのいる場所まで走っていくつもりです。
(以前の記事に書いたように、膝の調子が悪いので全力疾走は無理かもしれませんが・・・)


「あかねに逢いにいく」


この心の火が灯っている限り、
この世で起こるすべてのことは、瑣末なことです。

そう思うようにしています。
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これまでにほんブログ村の「子宮がん」カテゴリに参加していましたが、思うところがあり、登録をはずさせていただきました。ご了承ください。
プロフィール

むらさきせいじ

Author:むらさきせいじ
2011年春、妻をなくした40代です。
本当に本当にありふれた人間ですが、人生の半ばともいえる40代で世界中でいちばん大切な人を喪失したことはそれなりに特異なことだと思います。
そんな状況におかれた心情を綴っていくことで少しでも心が解放されたらと思っています。
プロフィールのサムネ画像は、妻が描いた僕の顔です。

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