バースデープレゼント

Category : 吐息とも吐かないつぶやき

今日はあかねのバースデー。

仕事は休みにしました。

あかねが空に翔んでいってから四度目の誕生日。
今回は密かにたくらんでいたことがありました。

それはバースデープレゼント。

“普段から使ってもらえるものがいいだろう”と思い、
仏壇の茶湯器として使える湯呑みの器を探すべく、午前中の早い時間に部屋を出て、市内の雑貨店を目指しました。

一軒目は全国に店舗展開している名のあるインテリアショップ。
“まぁこんな感じかなー”と思うものもありましたが、
“でも、もう少し見て回ろう”と思い、スマホのgoogleマップで「雑貨店」を検索しながら二軒目へ。
二軒目はこじんまりして雰囲気のある店でしたが、目的の器の種類が少なく、ここでも何も手にすることなく次の店へ。
三軒目は・・・

いちいち細かいことははしょりますが、なかなかしっくりとくるものが見つからず、車で市内をあちこちと、昼食もスルーしてなんだかんだで七、八軒は回ったでしょうか?
雑貨店やインテリアショップ、果てはデパートものぞいてみました。

休日でしたが早起きをして部屋を出たので、
“これならもろもろの買い物をしても正午過ぎにはうちに帰れるな”
と目論んでいましたが、すでに時計は午後2時過ぎ。

・・・で、

結局、“あぁ、これなら!”と得心がいくものが見つかった店は、自宅から歩いてたった5分の大型スーパーのテナントの雑貨屋でした。
めぼしい店はほぼ回り終わってかなり手詰まりな状態に陥ったあげく、期待値はかなり低かったので、その店で納得がいくものが見つかったときにはほんとうに安堵しました。

やっとのことでプレゼントを購入し、その後、ケーキや花や夕食の買い物をして、自宅に着いたのは午後3時半でした。


1,000円程度の湯呑みひとつ買うのに、どのくらい時間を使っただろう?

ちなみに、昨夜仕事からの帰り道でも二軒ほど店をのぞいています。

もしも最終的に購入した店を最初にのぞいていたら・・・?
いやいや!
きっと購入した店が一軒目だったら、きっとその場では買っていなかった、と思います。

もっとあかねにピッタリなものが、もっとあかねが気に入りそうなものがあるかも?
と考えて、いくつもの店をハシゴしたに違いありません。
結局はどの店からスタートしても、それなりの時間を費やしたに違いない、と思います。


随分前に、
贈り物は、モノそのものよりも、
贈るひとが、贈り物に迷ったり、贈り物を探したりしたその「時間」が、贈られるひとにとっては貴いんだ・・・
という話を聞いて「なるほどなー」と妙に感心させられたことがあります。

その話が、今日僕の頭の中にあったわけではありませんが、今にして思えば、
昨夜から今日午後にかけて、使った「時間」は「あかねに捧げた」ものだし、決して「無駄」な時間を浪費したとは思いません。

むしろ、「間に合わせ」で済ますことなく、納得がいくものを探し続けた自分に、
“じぶん、あかねのことになったら、必死やなー”
とからかい半分でセルフ突込みを入れて、まんざらでない気持ちです。

「ありがとう」の声も聞かせてもらえないし、気に入ってくれたかどうかもわからないひとへの贈り物。
だけど、それをおざなりにすることができない自分に安心しました。
今も、僕にとって、いちばんたいせつなのは彼女であることになんの変わりもありませんでした。


あかね、気に入ってくれたらいいけど。



普通の湯呑みよりややサイズが小さくて、和風で、なんとなくかわいらしい感じ・・・というテーマで探し求めたものがこれです。


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コメント:

No title

せいじさん、こんにちは。

とても素敵な贈り物ですね。納得できるものが見つかって本当によかったですね。
あかねさんは間違いなく喜ばれていると思います。
聞こえないだけで「ありがとう」って言われていると思います。
僕も、魂の世界はきっとあって、妻はずっとこっちを見てくれているって信じていますから。

>贈り物は、モノそのものよりも、
贈るひとが、贈り物に迷ったり、贈り物を探したりしたその「時間」が、贈られるひとにとっては貴いんだ・・

僕もそう感じます。
妻の誕生日は7月です。あと120日以上先ですが、プレゼント、何が喜んでくれるかなって、去年の誕生日が終わってから、もう考えています。
妻はコーヒーが好きだったので、毎日、家にあったマグカップで淹れています。
僕も妻への誕生日プレゼント、湯呑みにしようかなー。

Re: No title

こうゆうさん

コメントありがとうございます。

僕の人生には、この先ないだろう・・・。
と、思っていた“ワクワク感”が、
今回のプレゼントを贈る過程で、
ほんの少し実感できました。

あかねは喜んでくれるかな?
大切に使ってくれるかな?

かなしみも、そして、よろこびも、
彼女とともにある。

この先も、僕の人生はあかねと、

“ともにある”

と信じています。


僕は、あかねのために“時間”を費やすことが嬉しい。

彼女のために割く時間を、
たいせつにたいせつにしたい。
と、思っています。
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プロフィール

むらさきせいじ

Author:むらさきせいじ
2011年春、妻をなくした40代です。
本当に本当にありふれた人間ですが、人生の半ばともいえる40代で世界中でいちばん大切な人を喪失したことはそれなりに特異なことだと思います。
そんな状況におかれた心情を綴っていくことで少しでも心が解放されたらと思っています。
プロフィールのサムネ画像は、妻が描いた僕の顔です。

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