それでもひとりでお墓に行く理由

Category : 吐息とも吐かないつぶやき

まずは、ご報告。

今日は仕事が休みだったので、午前中に病院へ行きました。
例の血尿の件でです。(→関連記事はコチラ
その後、このブログ上で何の報告もしませんでしたが、実はいまだに血尿を引きずっています。
検査により悪性のものでないことがわかり、出血量も貧血を引き起こす程ではないので、止血を促す薬の服用だけの治療を続けてきましたが、はじめて症状が出て2箇月経過した今も何ら症状に変化がありません。

話はそれますが、止血剤を飲み始めてからしばらくして親知らずを抜歯しました。
歯科医には、事前に泌尿器科で処方された止血剤を飲んでいることを伝えていましたが、
抜歯後、その先生から
「止血剤を飲んでらっしゃるので、ほとんど出血しませんでした」
なんてことを言われました。
変なところで薬の効力を実感できましたが、肝心なところには今のところ効いてくれていません。

痛みがあるわけではなく、貧血になるわけでもなく、ただ「赤い」だけで日常生活に何の支障もありません。
(ただし、会社のトイレで同僚に見つかるのは嫌なので、ひと気がないのを見計らってコソコソとトイレに入る・・・というわずらわしさはありますが・・・)

このことを言い訳にして僕自身ものんびり構えてはいますが、さすがに透明な尿が懐かしくなってきました。

以前の記事にも書いたように、薬で止まらなければ2・3日の入院を要する治療を検討しなければならないようですが、2日間ならまだしも3日間の連続休暇をとるのは、できたら避けたい(12月・1月が今の仕事の繁忙期なので)。

今日担当医に確認したら、やはり多くの場合3日間の入院になるケースが多いようです。
結局、今日も入院治療については返答を保留しました。

こうなったら、年末年始の休みの間(といっても大晦日と三箇日の4日間だけですが)、血流が緩やかになり止血が促進されるように、絶対に安静にしておこう・・・
自分自身の体の自然治癒力に期待を込めて、そんなことを思いながら病院を後にしました。



前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。

今日は天気が良く、午前中に訪れた病院から近い、ということもあって病院を後にしたその足であかねのお墓に行きました。
先日の月命日の墓参りが雨にたたられたために中途半端に終わったことへの、埋め合わせというか、物足りなさを満たすためでした。

あかねの両親としめし合わせた墓参りではないので、ひとりでの墓参りです。

前々回の記事で、
「あかねの墓参りを契機にあかねの両親と僕が集う」ことに、墓参りの意味がある・・・
という「気付き」を書き記しましたが、
今日はひとりであかねの墓標の前に立ちました。

あかねの墓参りのために三人で集まる、
ということに大きな意義がある。

その想いには確信を抱いていますが、
ひとりであかねの墓前に佇む・・・
もちろんそのことが無意味だというわけではありません。

「あかねはいつもそばにいてくれる」
とは信じつつも、あかねの遺骨が安置されているこの場所は、やはりあかねの今の「本来の家」ということになるんだろう、と思います。
だから月命日以外でも、たまにはあかねの本宅を訪れて、家の掃除を手伝って、花を生けてやって、
そうやってあかね棲家を整えることは、それはそれで、あかねの今の暮らしに何かしらの安らぎと潤いをもたらすんじゃないか?
と思っています。


それから何よりも、「ひとりで」ここに佇むことに、僕はある「期待」を抱いています。

ここを訪れるとき、往々にしてほかに人影を見ることはありません。
そして今日のように、あかねの両親もいない墓参りの場合は、
この空間にいるのはまぎれもなく僕「ひとり」です。

こんな時、
僕は、

「ひょっとしたら、出てきてくれるんじゃないか?」

という、期待を抱いてしまいます。

天国のルールで、おおっぴらに姿を現すことはできないけれど、
僕以外誰も見ていないところでなら、
こっそりと下界に降りてきてくれて、

「せいじくん久しぶりっ! びっくりしたぁ?」

なんて言いながら、墓石の背後からあかねが顔をのぞかせてくれるんじゃないか?

本気度で言えばほんの数パーセントですが、
僕は、
そんな期待を「確実に」たずさえています。

風になびいて、木々の葉がカサカサとこすれ合う音くらいしか聞こえない静けさは、
なんだか非日常的な出来事が起こりそうな・・・そんな期待を膨らませてくれます。

僕は今45歳です。
いい歳をした男が、夢見るようなことではありません。
でも、
こんなことは、このブログでしか洩らすことができませんが、
どうしても捨てきることのできない「期待」です。

事実、
今日も姿を見せないあかねを、
僕が見えてないだけじゃないか・・・と思って、
墓石の後に回って見落としがないかを確認しました。

やっぱり、そこにあかねの姿はなかったけれど・・・

それでも次回、同じようにひとりでお墓を訪れることがあったら、懲りもせず期待してしまうんだろうな、と思います。

「今度は、あかねが好きだった高級プリンで釣り出してやろうかな・・・」

そんな戦略を真剣に考える僕は、あと4箇月ほどで46歳になります。


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Author:むらさきせいじ
2011年春、妻をなくした40代です。
本当に本当にありふれた人間ですが、人生の半ばともいえる40代で世界中でいちばん大切な人を喪失したことはそれなりに特異なことだと思います。
そんな状況におかれた心情を綴っていくことで少しでも心が解放されたらと思っています。
プロフィールのサムネ画像は、妻が描いた僕の顔です。

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