この唄とともに歩こう

Category : 吐息とも吐かないつぶやき

独りぼっちになってから、
それまで抱いていたあらゆることから興味が失せていきました。
サッカーや、小説や、音楽や・・・

それでも、
10代の頃から大好きな、
このブログのタイトルにも彼の詩を引用した、
ある日本人の詩人が歌う唄には、未だに、やはり惹かれていて、
以前ほどにはないにせよ、新しい唄が届けられれば聴きたい、
という気持ちは萎えませんでした。

僕がその唄を聴いたのは4月の末だったか、5月の初めだったか・・・
正確には覚えていません。

その唄を含むCDアルバムがリリースされたのは今年の3月ですが、
引越しを控えていた僕は、
“落ち着いてからゆっくり聴こう”
という想いから、発売直後にCDで購入はしていたものの、
CDトレイに乗せるのを先延ばしにしていました。

そして、
引越しに一応の目処がついた頃、
ようやくCDのパッケージを解いて・・・

以来、毎日聴いています。

それは、
とても“聴き流す”ことができない、
決して“BGM”になり得ない、
ある曲が収められているからです。

その唄はこんな詞で始まります。

20130628.jpg

今、共に日々を重ねている“ふたり”への、
人生を共有することの貴さを連想させる始まり。

でも、曲の中盤、次の一節で、僕のこの曲に対する印象は少し色合いを変えます。

20130628_2.jpg

あの頃の自分と同じ。

彼女のために何でもしたい、
と想いながら、結局何もできなかった悔しさが蘇る。

そして、この曲が、
今現在を一緒に生きているふたりの曲のようでいて、
実は、
違う世界に生きるふたりのことをも唄っているような、
そんな気がしました。

さらに、曲の中盤から終盤にかかるあたりのこの歌詞、

20130628_3_2.jpg

引越しを終えたばかりの僕に、
この一節がどれほどリアルに響いたことか・・・
想像してもらえるでしょうか?

そして、
この曲が、
先立ったものと、
残されたもの、
そんな“ふたり”の曲でもあることを確信しました。

20130628_4.jpg

曲はこんな言葉のリフレインで、
とても綺麗なピアノの旋律とともに終わっていきます。

この唄を発見して以来、
毎日聴いて、

“私たちはずっと共にいる”
の一節をスピーカーから流れてくる音とともに口ずさんでいます。

とてもシンプルだけど、
僕にとって、ただひとつの願望、
を言い表したコトバ。

以前とはカタチが違うけど、
僕が生きて、
彼女のことを毎日想っていれば、
彼女は生きている。

そして僕も、
もう一度、以前のように彼女の髪に触れ、肌に触れ、
鼓膜に響く声を聞きたくて、
彼女の住む場所に逝きたいがために、生きている。
いや、生かされている。

過去とは違う現実に置かれて、
でも、
ふたりがそれぞれを補いながら、
確かに、
“共にいる”


もうひとつ。
歌詞の順序は前後しますが、
曲の中盤、心に留まったあるワンラインについても触れておきます。

20130628_5.jpg

これこそ、僕が達成したいこと。
今、あかねが住む世界で築きたいこと。


「とても好きな曲」
というのとは違います。

切ないし、哀しいし・・・

でも、引き寄せられて、離れられない。

「とても大切な曲」
「とても切実な曲」
です。

この唄とは一生付き合っていきそうな気がします。

この唄に敬意を込めて、歌詞の表示は僕自身の手書きにしてみました。

唄と演奏は、
佐野元春&THE COYOTE BAND
曲のタイトルは
「詩人の恋」
です。

今年の3月にリリースされた「ZOOEY」というCDアルバムの9曲目に収録されています。
この曲全編を聴取できるサイト・ページはweb上にはないようです。

ちなみにそのアルバムで、「詩人の恋」から一曲挟んだ11曲目「食事とベッド」という曲の出だしは、

20130628_6_1

です。

これは、僕が死ぬその日まで、毎日自らに問いかけ続けることです。


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コメント:

No title

はじめまして。

私の妻も絵が得意でイラスト付きのメッセージをよく描いていたため、勝手ながらせいじさんご夫婦に親近感を抱きながら拝見していました。因みに妻も癌で亡くなり、私どもにも子供はおりません。

佐野元春さんのCDはベスト版しか持っていませんが、この記事を読み改めて聴き返したら嗚咽して涙が止まりませんでした。なんか初めて励まされたような気分でした。


この唄はまだ聴いていませんが、購入して聴いてみようと思います。

Re: No title

シンジローさん

はじめまして。
ごくごく私的な記事にコメントくださいましてありがとうございました。


“私たちはずっと共にいる”

このコトバにリアリティを持たせるのは、僕たち遺された者の心持ち次第だと思います。

僕たちがそう信じていれば、彼女たちは寄り添ってくれている。

僕は、強くそう思っています。
願っています。
祈っています。

これから先、ほかの誰でもない。

一緒にいたいのはあなただけだ。

この想いが消えたら、もう僕は生きていけません

No title

返信ありがとうございます。

>このコトバにリアリティを持たせるのは、僕たち遺された者の心持ち次第だと思います。
私もそう思います。彼女のことを考えたとき何か物音がしたら彼女が傍にいるサインだと受け止めています。私たちはずっと共にいる。

昨日から佐野元春さんの曲をWEB上で色々聴いていたらこんな唄に出会いました。優しく力強い言葉に頭が真っ白になり思わず声を上げて泣いてしまいました。

「もしも君が気高い孤独なら その魂を空に広げて 雲の切れ間に君の稲妻を 遠く遠く解き放たってやれ」

>一緒にいたいのはあなただけだ。
愛してます。心からそう思います。

Re: No title

シンジローさん

コメントありがとうございます。


“君が気高い孤独なら”

僕は間違いなく孤独です。

でも気高くいたい。

みんなに愛されたあかねの夫でいられたこと。

僕の財産です。
自慢していいことだと思っています。

No title

連日のコメント失礼します。

せいじさんのおっしゃるとおり、みんなを大切にし誰からも愛された女性の夫であることは誇りであり、かけがえのない財産です。

10年以上振りに触れましたが、佐野さんの音楽は背中を押してくれているような不思議な力を放ってますね。いつまでも聴いてたいです。詩人の恋に「哀しみはいつしか 安らぎににじんでく」という歌詞がありますが、いつかはそう感じられるのかもしれません。「二人はピーナッツ ひとりじゃない」ですから。



Re: No title

シンジローさん

コメントありがとうございます。
返信が遅れて申し訳ありません。

「いつもふたりで」

この感性を、
いつまでも、いつまでも、
失うことのない自分でいたい。

再び逢えるなら、

愛し続けるし、
信じ続けます。

僕には、
それが唯一の
「希望」
です。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

7月17日に秘信をくださった方へ

7月17日に秘信をくださった方へ

コメントありがとうございます。


手段や何を拠りどころとするかにかかわらず、

「信じる」ことができる、

ということは素晴らしいことだと思います。

「信じる」ことこそ、

我々のようなものにとっては、唯一の生きる術だからと考えているからです。


「生きる目標を・・・・・・・・・・・・から出た時だけ・・・」

コメントに貼られていたリンク先にあったメッセージ、
とても愛情深いメッセージだと思いました。
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お知らせ
これまでにほんブログ村の「子宮がん」カテゴリに参加していましたが、思うところがあり、登録をはずさせていただきました。ご了承ください。
プロフィール

むらさきせいじ

Author:むらさきせいじ
2011年春、妻をなくした40代です。
本当に本当にありふれた人間ですが、人生の半ばともいえる40代で世界中でいちばん大切な人を喪失したことはそれなりに特異なことだと思います。
そんな状況におかれた心情を綴っていくことで少しでも心が解放されたらと思っています。
プロフィールのサムネ画像は、妻が描いた僕の顔です。

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