風が光にかわる時

Category : 吐息とも吐かないつぶやき

悪い予感はだいたい当たるもんです。

前回の記事に記したように、生活がすっかり落ち着いて、静寂に包まれた日常が訪れた途端、

あらためて哀しみと虚しさにくるまれる時間が訪れました。

まだ陽のある時間に帰宅し、

食事の準備をして、

入浴し、

仏壇に蝋燭と線香を灯し、

愛しい人に語りかけ、

ひとり、アルコールを摂取しながら、食事をして、

「あかね、もう寝ようか・・・」

と、ともにベッドに入るように促して、

一日を終える。


サッカー日本代表がワールドカップ出場を決めた試合。

以前なら、一瞬も見逃すまいとテレビの前で目を凝らしていたはずなのに、

HDDレコーダーのダイジェスト再生機能で、なんの感慨もなく結果を確認。

僕もあかねも好きだったミステリ作家の最新文庫を読み始めても、のめり込むことができず、うつらうつらと眠りの底に堕ちていく始末。

仕事への意欲も、変に慣れてきたせいか、湧き上がらず・・・

どんなに、前向きに人生に挑んでみようとしても、

以前ならアドレナリンを大量に分泌していたことに、冷めた反応しかできない。

歓びや楽しさを分かち合う人は、いない。


でも、これは僕に課せられた永い永い旅路のほんの一部。

わかっている。

風が光にかわるのは、僕が死んだ時。
そして、元気な姿のあかねに逢えた時。

その時まで、
僕は、冷たい風が吹こうが、肌を叩く雨に降られようが、どうしても逢いたいそのひとのもとに辿りつくための旅を、歩みを止めることなく続けるだけです。


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コメント:

No title

せいじさん。こんばんは。

歓びや楽しみは、一緒にシェアする事のできる人がいてこその歓びであり、楽しみなんですよね。
そのシェアできる人というのは誰でもいいわけじゃない、やはり伴侶でなければならないんだと思います。
伴侶とともに、歓びや楽しみを味わうことで、それらが倍増する。
そういうものなんでしょうね。

「風が光にかわるのは、僕が死んだ時」
その通りだと思います。
僕も自分が死ぬ瞬間、この世界から解放される瞬間こそが、歓喜の瞬間だと思っています。
死ぬ瞬間には、かみさんが迎えに来てくれる。
再びかみさんと会えた瞬間、生き地獄から解放されるんだと思っています。

No title

私も、彼が死んでから引っ越して来たところで一人暮らしです。
お気持ち、分かります。
なんとか耐えてゆくしか、ないですね。

Re: No title

プーちゃんさん

コメントありがとうございます。
承認とお返事が遅くなりすみませんでした。


同じものを見て笑い、喜び、感動した時の、あの高揚感や幸福感。
同じことを“感じ合っている”と確信した時の一体感。

良質な関係を築けている夫婦は「ソウルメイト」なんだと思います。

僕はあかねとソウルメイトであったと信じています。

そして、あかねソウル(魂)は生きていていると信じて止みません。

Re: No title

Erikaさん

コメントありがとうございます。
承認とお返事が遅くなりすみませんでした。


人生一人旅の道程はほんとうに長く思えてなりません。
途方に暮れます。

でも旅の終わりは必ず待っています。
いつの日か必ず到達できます。

僕も必ず死ぬ。

ただし、目指す終着点だけは見誤らないように、歩いていきたい。
終着点は、天国と言うところに住んでいるむらさきあかねさんの家です。
そこ以外に旅の終着点はありません。

旅の途中、僕はそこを目指せているか?道を誤っていないか?
時々、自分に問いかけながら歩いていくだろうと思います。
僕は今もあかねに導かれ生かされているのだと思います。
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これまでにほんブログ村の「子宮がん」カテゴリに参加していましたが、思うところがあり、登録をはずさせていただきました。ご了承ください。
プロフィール

むらさきせいじ

Author:むらさきせいじ
2011年春、妻をなくした40代です。
本当に本当にありふれた人間ですが、人生の半ばともいえる40代で世界中でいちばん大切な人を喪失したことはそれなりに特異なことだと思います。
そんな状況におかれた心情を綴っていくことで少しでも心が解放されたらと思っています。
プロフィールのサムネ画像は、妻が描いた僕の顔です。

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