ジョーシキはとっくの前に棄てた

Category : 吐息とも吐かないつぶやき

職場での休憩時間のこと。

その日の朝放映されていた健康番組の話題になって、
年下の同僚に、
「むらさきさんはどうですか?」
と振られて、
ぼんやりとしかその話を聞いていた僕は、
「うーん、まぁそんなに長生きしたいわけでもないし」
と、つい本音を漏らしたら、
「えーっ、でも死ぬのって怖くないですか?」
との反応だったので、ちょっと困って、
「いやぁ、その時になってみないと、本当の自分の気持ちは解らんけど・・・
でも、〈あの世〉は在ってほしいなー」
と、これまた本音を滲ませつつ話の矛先をそらしたら、
「そりゃあ“無い”でしょ!」
とのお言葉が返ってきました。

会話の相手になっていた彼の反応は至極ジョーシキ的で(彼は僕が妻との死別体験者であることを知らない)、特に反発をすることも無かったけれど、
僕にはそのジョーシキに従う気持ちはさらさら無い。

こっちはそんなジョーシキ、とっくの前に棄てたんだよ。

そんなジョーシキに囚われていたら、生きていけないひともいるんだよ。

この世ではない世界が在って、その世界でどうしても逢いたいひとが俺にはいるんだよ。

ジョーシキを身にまとったひとにそれを説明すると、オカシイひとと思われてややこしくなりそうで、
もうその話はそこでおしまいにしました。


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コメント:

No title

またおじゃまします。

「あの世なんてない」は常識でしょうか。たくさんの人がその存在を信じているんじゃないでしょうか。同僚の方がたまたま信じてないだけで。
「あの世」や「魂」はあると思っています。私は感じることができないのですが、ときどき本当に気配をしっかり体感する人もいるみたいです。

死んだ夫が「あの世」から見守ってくれていると思うし「会いに行くから、もうちょっと待っててね」と言っています。(親しい友達にもそんなことは言えないので、こういうブログで書かせてもらって、それでちょっと慰められています)

Re: No title

Erikaさん

コメントありがとうございます。

そうですね。

Erikaさんや僕のように、目に見えない、声の聞こえない、でもとても大切なひとの確かな存在を信じて止まないひとは大勢いらっしゃることでしょう。

ただ残念ながら身近にたくさんいないことも事実のようです。
しかし、マジョリティなのかマイノリティなのかは僕には関係ありません。

僕さえ信じ続けることができれば、
そして、死ぬ時、「ああ、これからあかねに逢いにいける」と思うことができれば、
それ以上望むことはありません。

No title

せいじさん、おはようございます。

妻の三回目の月命日が過ぎ、間もなく百箇日を迎えますが、悲しさ、虚しさは深まって行くばかりです。仕事だけはかろうじて続けてますがその他は何もやる気が起きず、仕事に行って帰って、見るでもないテレビを付けっぱなしにして就寝時間になるのを待つ。そんな生活です。

あの世があってくれれば、向こうで一緒に暮らせる。そのことに確信が持てれば、長くて空虚な余生も何とかやり過ごそうと思えるんですけどね。

今朝、妻の夢を見ました。闘病中の夢でした。苦しさを訴えるので抱きしめた時の感触、温もりはリアルそのものでした。そのままフッと起きたらその感触は失われてしまいましたが・・・

Re: No title

マボさん

こんばんわ。

百箇日の頃、
僕自身はどうだったろう?
と思って、ブログを読み返してみました(卒哭忌:http://hobok.blog.fc2.com/blog-entry-26.html)。

僕も明日を肯定できず、生きる目的を見失っていました。

それから2年近くの時間がたった今、
あかねがいない世界で自分が生きていることに、微塵の疑問も挟んでいないわけではありません。
明日を無条件で肯定できるわけでもありません。

ただ、強いて言えば、
「こう死にたい」
という想いだけは、はっきりしました。

“あかねに逢える”
そんな想いを当たり前のように胸に抱きながら死にたい。

それが、この世を生きるためになんとか僕自身がなんとか探し当てた道標でした。
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プロフィール

むらさきせいじ

Author:むらさきせいじ
2011年春、妻をなくした40代です。
本当に本当にありふれた人間ですが、人生の半ばともいえる40代で世界中でいちばん大切な人を喪失したことはそれなりに特異なことだと思います。
そんな状況におかれた心情を綴っていくことで少しでも心が解放されたらと思っています。
プロフィールのサムネ画像は、妻が描いた僕の顔です。

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