引っ越しました

Category : 吐息とも吐かないつぶやき



ということで、4月24日に引越しをしました。

それまで住んでいた部屋の、不動産屋立会いのもとでの引渡しは、引越し当日ではなく4月30日にしました。

引越し当日に、あかねと最後に暮らしたその部屋をあわただしく立ち去ることに抵抗があったからです。

4月30日。
空っぽになった部屋を見つめると、この部屋に入居する前、同じく何もない部屋で撮ったあかねの写真を思い出し、写真と同じ位置に立つあかねが見えました。

3階の部屋から1階の駐車場に降り、自分達の部屋のベランダを見上げると、笑顔で僕に手を振るあかねがイメージされました。

その時、しばらく流していなかった涙が溢れました。

こんな事態になってしまったことが哀しくて、淋しくて、そしてとても悔しくて。

あわてて、ベランダで手を振るあかねではなく、僕の左隣で一緒に部屋を見上げるあかねを想像しました。

「長いこと住んだねー」

そう言って、この部屋を去ることを惜しみながらも、僕と一緒に新しい部屋に引っ越してくれるあかねをありったけの想像力で想い描きました。


新しい部屋に荷物を搬入して、まずいちばんにあかねの仏壇を設置しました。

「一緒に来てくれたよな」

そんな自分の願いを、あかねに確認するためでした。


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コメント:

No title

はじめまして。
三年前に夫を亡くしました。せいじさんよりずっと年上ですが、友達の中では一人を除いてご主人を亡くした人はいません。三年たっても、悲しさは三年前と変わりません。

私も引越しました。亡くなって一年後です。もう二年もここに住んでいるのですが、うちへ帰って来るたびに「私、ここに住んでいるのよ」と彼に話しかけてしまいます。一緒に引っ越してきてくれたと確信しているのですが。

まだ過去の記事は全部読んでいないのですが、私も外向きには何事もなかったかのように生活しています。会社では、人事と隣の席の同僚にしか夫を亡くしたことは言いませんでした。友達にも胸の内は話しません。きっともう乗り越えたと思っていることでしょう。そんな簡単なことでないのは、当事者でないとわからないですね。

Re: No title

Erikaさん

はじめまして。
コメントありがとうございます。

僕も今の職場ではごく一部の人だけにしか妻との死別を話していません。
(責任者とごく近い同僚には、伝えておくことで月命日に休みが取りやすいので・・・)

あかねと僕に降りかかった過去の出来事が、当事者以外のひと達の記憶の中で風化していくことはいたしかたないことだと思います。
理解して欲しいとか、いつまでも一緒に哀しんで欲しいとか、という期待もありません。

でも、だからこそ、
僕は世界中で最後の一人になっても哀しみを湛え続けたい、と思っています。
一生をかけてあかねの死を哀しんでやりたい、と思っています。
哀しみから逃れるのではなく、受け入れて、あかねへの想いを灯し続けたい。

「乗り越える」とは違いますが、その「覚悟」はできたつもりです。

こんなブログを書いているのも、
“あかねへの想いをブログを書くことで確認したいからだ”
と自分自身で感じています。

ほんとうに更新頻度の低い、独りよがりのブログですが、よろしければ今後ともお立ち寄りください。

No title

私も2カ月前に引っ越ししましたよ。
一戸建ての二世帯から、マンション生活に。
何とかマンションには慣れてきました。夫が居ればきっと二世帯の建て直しをしていました。マンション暮らしは、私達が年を取ってからにしようねって話をしたもんでした。
そうです、いつまでも哀しいし寂しいです、ずっと寂しいのです。
ふとしたことで、あ~~涙堪えて過ごしてるんだなと思うほどに、涙が止まらなくなる日があります。
日々強きに生きています。

Re: No title

serenaさん

こんにちは。

serenaさんも生活環境を変えられていたんですね。

引越ししてもうすぐ1箇月・・・片づけやらいろいろな住所変更の届出やらでせわしないない日々が続きましたが、今回の引越し作業もようやくゴール手前まで辿りつきました。

率直言うと、
ホントに疲れました。

これまで何度も引越しを経験しましたが、今回ほど疲れた引越しはありませんでした。

もちろん「歳のせい」ということも大いにその要因になっているとに間違いないないのですが、
やはり今回の引越しが、いろんな感情を複雑に抱えながらの引越しだったからだと思います。

多くの想いが湧き、その想いを噛み締めて、明日につなぐ感情に変換していく・・・
その心の作業に少々疲れてしまったようです。

でも、もう引越し作業もすべてが終わります。
そして静かで平凡な日々が始まります。

これからです。

せわしさから解放されて、あかねの不在に本当に向き合うのは。
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お知らせ
これまでにほんブログ村の「子宮がん」カテゴリに参加していましたが、思うところがあり、登録をはずさせていただきました。ご了承ください。
プロフィール

むらさきせいじ

Author:むらさきせいじ
2011年春、妻をなくした40代です。
本当に本当にありふれた人間ですが、人生の半ばともいえる40代で世界中でいちばん大切な人を喪失したことはそれなりに特異なことだと思います。
そんな状況におかれた心情を綴っていくことで少しでも心が解放されたらと思っています。
プロフィールのサムネ画像は、妻が描いた僕の顔です。

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