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12月は、最後の、陽だまりのような季節

Category : 吐息とも吐かないつぶやき

今日はクリスマスイブ(らしい)。
12月も下旬です。

12月は世間的にクリスマスや年の瀬に向かうせわしさというかワクワク感で満たされる時期ですが、
僕にとっては、あかねと過ごした日々で最後の「陽だまり」のような時期です。

2010年11日9日の未明に倒れ、緊急搬送された大学病院で後日末期癌であることが発覚。
一週間後の11月16日に子宮と卵巣の全摘出手術。
外科手術は成功し、その後は抗癌剤治療へ移行することとなりました。

手術後の経過も問題なく12月3日に一時退院。
12月5日から抗癌剤投与のため再入院。
この再入院は抗癌剤による不測の副作用の発症に備えるための入院で、これも特に問題は認められず、一週間程度で再び退院。
その後は外来による抗癌剤治療となります。

改めて退院を果たしたあかねは、この年の年末を「我が家」で過ごすことができました。
うちに帰ってきてからも状態は思いのほか安定していて、抗癌剤の副作用に怯えていた僕自身も拍子抜けするくらいでした。

この時期、確かに以前の日常が戻ってきていました。
いや、それはもちろんまったく以前とは同じとは言えませんが、最悪の事態を脱した(と僕は浅はかに思い込んでいた)あかねと再び、同じ空間で同じ時間を分かちあう日々を過ごすことができました。

今日はとても寒い一日でしたが、2年前も同じく冬の寒さに凍える時期だったはずです。
でも、僕はあかねが外科手術を乗り越えた安堵の気持ちと、これからあかねが快方に向かうことを信じて疑わなかった能天気さで、温かな陽だまりのなかにいる気持ちでした。

あかねのいる空間で煙草を吸うことを止め、冷たい風が吹くベランダで煙草を吸い、灰皿に注いだ水が凍っているのをあかねに嬉々として見せたのもこの時期だったかもしれません。
埃が舞う年末の大掃除も、あかねを実家に預けて僕独りで丸一日かけてやりました。
そんなことはまったく苦ではありませんでした。
あかねが僕の傍に帰ってきた喜びに比べれば本当にささいなことでした。

けれど・・・
年が明けた1月、仙骨への転移が発覚。
その後、脳への転移も明らかになりました。
2011年の3月に再入院。
そして次に、我が家にあかねが帰ってきた時、彼女は白くて小さな骨片となっていました。

つまり、2010年の12月は、あかねと僕の二人が陽だまりに包まれた最後の季節でした。

決して懐かしく思い出すわけではありません。
でも、12月という時期は僕にとって、世間一般の人たちとはまったく違う意味で、心がざわめく季節です。


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むらさきせいじ

Author:むらさきせいじ
2011年春、妻をなくした40代です。
本当に本当にありふれた人間ですが、人生の半ばともいえる40代で世界中でいちばん大切な人を喪失したことはそれなりに特異なことだと思います。
そんな状況におかれた心情を綴っていくことで少しでも心が解放されたらと思っています。
プロフィールのサムネ画像は、妻が描いた僕の顔です。

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