れんげ畑にて

Category : 吐息とも吐かないつぶやき

近所に小さなれんげ畑があります。

あかねが旅立って間もなくの、一年前のこの頃、
色々な手続きや片付けもあって、自宅とあかねの実家を頻繁に行き来していました。
その道の途中で見つけたれんげ畑です。

今日は雲は出ていましたが、太陽も時々顔を出すような空模様だったので、れんげを見に行きました。


ほんとに小さい畑ですが、

れんげが一面に咲いて、
ミツバチが蜜を集めに花の間を飛び回り、
雲雀のさえずりが聞こえて、
雲の切れ目から、まだそんなに厳しくない陽の光が柔らかく差して、

自宅から歩いて10分くらいの、この季節ならさしてめずらしくもないこんな光景が、
以前なら、それほど気に留まらなかったこんな景色が、

まぁなんと言うか、今日はとても切なく目に映りました。

そしてそれは、少なからずあかねのことが影響していると思います。


こんな近くにこんな場所があったなら、あかねと一緒に来ればよかった。
あかねと二人で畑のかたわらに座って、サンドイッチでも食べながら、こんな景色を眺めたかった。

残念だけど、もうそんな希望は絶対に叶うことはありません。

幸せは「ありふれた日常」にこそ潜んでいるのだと、ほんとうにそう思います。
でも、以前の僕はそれに気付くことができなかった。

二人で散歩がてら出かけて、紫色の絨毯のようなれんげ畑に気付いて、足を止め、
「おー、きれいやなー」
「きれいだねー」
とささいな会話を交わすだけのことが、どんなに尊くて幸せなことか・・・


花畑の中にたたずむあかねを想像しました。

あかねが今いるところは、こんな場所かもしれない。

小さな花がいっぱい咲いていて、水と空気がきれいで、晴れの日が多くて、
穏やかで、安らかで、争いがなくて、妬みや蔑みがなくて、みんな仲が良くて・・・

そうであってほしい、と心から願います。

20120501_1.jpg


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コメント:

No title

むらさきさん、こんにちは。
先日はうらんのブログにコメントありがとうございました。
すみません、ずっと何故か自分のブログでは返信が出来なくなってます。_(_^_)_
だから、コチラで御礼を言わせてくださいね。


れんげ畑
穏やかなれど切ない心象風景。
そんな、いい場所があったんですね。

> あかねと二人で畑のかたわらに座って、サンドイッチでも食べながら、
> こんな景色を眺めたかった。
> 残念だけど、もうそんな希望は絶対に叶うことはありません。

叶うよ。
むらさきさんが、あかねさんの居る場所にたどり着いたら
れんげ畑は、あかねさんの居る世界にもあるから
二人でサンドイッチを食べて、一面のれんげの花を
眺めてください。

> 幸せは「ありふれた日常」にこそ潜んでいるのだと、
> ほんとうにそう思います。
> でも、以前の僕はそれに気付くことができなかった。

うらんもそう思います。何げない平凡な毎日が一番の幸せだって、
失くしてから気がついた、おーばかもの。

うらんも主人とよく散歩に出かけた近所の川べりを
先日、散歩に行こうと、誘ってくれた同じアパートのおばちゃんたちと
歩いたんですが
おばちゃんたちの厚意は嬉しかったのですが、ちっとも楽しめませんでした・・
「パパじゃないとダメなんだ」と、主人の代替はないことを
いかに、かけがえのないものだったか、思い知らされました。

今日、むらさきさんの記事を読んで、ガロ世代のうらんは、
彼らの曲「たんぽぽ」を思い出しました。
この曲を、むらさきさんにプレゼントします。
http://www.youtube.com/watch?v=PxC7ryiHKEQ

うらんも先日、主人に
「パパ、うらんがそっちに行ったら、また手をつないで散歩しよう」と
伝えました。

Re: No title

うらんさんこんばんは。

コメントありがとうございます。
また、曲を贈っていただきありがとうございました。


僕達のようなものたちは、この世の次の世界で愛しい人に再会できることを、焦がれる気持ちで待ち望んでいると思います。

夢物語だという人もいるかもしれません。
でも、それを信じることが自分を支えていることは間違いありません。
それが唯一明日を肯定できる根拠です。

だから、「次の世界で逢えることをしゃにむに信じる力」を
いつまでも心の中であたためながら生きていきたいです。
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お知らせ
これまでにほんブログ村の「子宮がん」カテゴリに参加していましたが、思うところがあり、登録をはずさせていただきました。ご了承ください。
プロフィール

むらさきせいじ

Author:むらさきせいじ
2011年春、妻をなくした40代です。
本当に本当にありふれた人間ですが、人生の半ばともいえる40代で世界中でいちばん大切な人を喪失したことはそれなりに特異なことだと思います。
そんな状況におかれた心情を綴っていくことで少しでも心が解放されたらと思っています。
プロフィールのサムネ画像は、妻が描いた僕の顔です。

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