今勤務している会社の営業カレンダーには、(業種柄)夏季休業というものがありませんが、取引先の企業はお盆を中心とした一般的な夏休みに入るので、僕が携わる仕事の現場は暇になります。

ということで、昨日今日と連休をとりました。

昨日は午前中に実家に出向き、初盆となる祖母に供え物をして、
午後からはあかねの墓参りをしました。
夕方からはあかねの実家で送り火を焚きました。

という感じで「お盆」な一日を過ごしたわけですが、
一年を通してこの時期にだけ、死者が還ってくる・・・という信仰に染まっているわけではないので(あかねはいつもそばにいる・・・と考えています)、
「お盆」を儀式としてなぞった、という感じです。


そして今日は何の予定も入れず、近くの図書館で借りた本を読むことにしました。
この記事のタイトルにある本です。

僕は伴侶との死別体験者として、こうした「死別」や「グリーフケア」を扱った書籍を読み漁ったほうではないと思います。
それでも、過去には「救い」を求めて何冊かの本を手にして読みました。

その中でも、今日読んだこの本は、もっとも自分の気持ちに馴染んだ一冊でした。

これまでに読んだ本に優劣をつけるわけではありません。
きっと「タイミング」もあったのだと思います。
3年と4箇月という時間を経て、
その間、この場でその時その時の「想い」を書き残してきた今だからこそ、
この本に綴られている文章に共振できたのだと感じます。

・・・悲しみを手放したくない・・・
・・・あかねとはいまでも繋がっている・・・
・・・僕はあかねに支えられ、生きている・・・

僕が、理路整然とした根拠もなく、ただただ直感的に抱いてこのブログに書き散らした想いを、
この本の著者(吉田利康[著]:ご自身も奥さんに先立たれています)は、広くて深い考察をもとに、
根拠のあるもとして、理解しやすく語ってくれています。

ことに、「悲しみを解くということ」という項には、僕がうまくまとめられなかった想いを整理するためのヒントがありました。

以下は、「悲しみを解くということ」という項を読んで抱いた(もしくは確信した)想いです。
-----------------------------------------------------------------------------
「解く」とは辞書を紐解くと、
「締まり固まっているものを緩めて、流動できるようにすること」
記載されている。

死別という非日常の体験で、一度は固く氷結した「悲しみ」を、
少しずつ現実の日常に解かし(溶かし)こんで、他者への「優しさ」「思いやり」に転化したり、死者に対する「感謝」や「尊敬」の灯をともし続ける・・・
そのことで悲しみを背負いやすくする。

「悲しみを抱きしめる」ことを自分自身に赦し、
悲しみを消し去るのではなく、抱き続け、想い起こすことで、
穏やかで肯定的な「生」に繋げてゆく。
-----------------------------------------------------------------------------

悲しみが無くなるわけではないし、小さくなるわけでもない。
西欧のグリーフケアで唱えられている悲嘆のプロセスの最終段階の「再生」「立ち直り」に到達し、
「悲しみを乗り越える」わけではないけれど、
そして、悲しみに対峙することはやっぱり辛いことだけど、
これが僕にとって、いちばん自然な態度だと感じています。


どうでもいいことですが・・・
普段はこのブログで、「かなしみ」は「哀しみ」と表記しています。
深い理由があってのことではありません。
なんとなく自分の気持ちに沿うのは「悲」より「哀」かな?
くらいの根拠です。
今回は読んだ本のタイトルにあわせて「悲」を使いました。
ほんとにどうでもいいことですがお断りしておきます。



にほんブログ村 家族ブログ 死別へ
にほんブログ村
お知らせ
これまでにほんブログ村の「子宮がん」カテゴリに参加していましたが、思うところがあり、登録をはずさせていただきました。ご了承ください。
プロフィール

むらさきせいじ

Author:むらさきせいじ
2011年春、妻をなくした40代です。
本当に本当にありふれた人間ですが、人生の半ばともいえる40代で世界中でいちばん大切な人を喪失したことはそれなりに特異なことだと思います。
そんな状況におかれた心情を綴っていくことで少しでも心が解放されたらと思っています。
プロフィールのサムネ画像は、妻が描いた僕の顔です。

むらさきあかねのブログ
カレンダー
07 | 2014/08 | 09
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
counter
最新記事
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

最新コメント
カテゴリ
最新トラックバック
リンク
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR