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前回の記事でチラリと書きましたが、「天国の五人」(ミッチ・アルボム [著])という本を読みました。

物語の冒頭で亡くなってしまう主人公の老人が、天国で逢う五人の人々から彼が生きた意味を教わるというストーリー。


どんなにつまらなくて、どうしようもない人生だと思い込んでいても、ひと一人が生きるということには、意味がある。

僕は、絶望的な経験をして、その後の人生はまるで意味など成さないだろうと思っていました。

もう、どこか人里離れた場所で、誰にも会わず、世間とも一切かかわりを持たず、ひっそりと暮らして、ひっそりと朽ちていきたい。

・・・と、一時期そんなことを真剣に考えていました。
片田舎の中古物件をネットや雑誌で探したりもしました。

でも、少し冷えた頭で考えると、それはひとりよがりな「逃避」でした。

僕にはやることがありました。
あかねがやりたくでもできなかったこと・・・親に寄り添い、見守り、送り出すこと。
そして、
自暴自棄になることなく、
確かに自分を持って、
命が絶えるまで、
あかねのことを想い、愛し続けること。

時間の経過とともに少しずつかたちになっていった想いですが、この物語を読んでその想いが後押しされたような気がします。

詳しくは書かないつもりでしたが、
物語の中で、深く刻みついた一節を書きます。
(この物語に興味を持たれて、「読んでみようかな・・・」と思われた方は、この先に書くことは物語全体の主題ではないかもしれませんが、ひとつの核心に関わる部分ですので、それをご了承の上お読みください。)

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“人生には終わりがある でも 愛に終わりはない。”
“なくした愛も やっぱり愛 形が変わるだけ。”
-----------------------------------------------------------

主人公が天国で逢った最愛のひとから、そう語り掛けられます。
この物語は小説なので、もちろんフィクションですが、このフレーズは「真理」だと信じます。

・・・もう少しだけ引用します。
(前出のフレーズもそうですが、原文そのままではなく、前後の脈略なしでも伝わるように、少し言い回しを変えたり、補足したりしています。)

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主人公が天国で再会した最愛のひとに言います。

“ずっと君を愛していた”

“わかってる”

と彼女はうなずいて、さらに続けます。

“感じたもの”

“ここ(天国)にいて?”

と主人公が訊ねます。

“ここにいても”

彼女は微笑んで言います。

“なくした愛って、それくらい強いものなのよ”
-----------------------------------------------------------

創作された物語の一節だとは解っています。
でもこの場面に同化して、想いを巡らさざるを得ません。

あかね・・・
届いているか?
感じ取れているか?
「強さ」は足りているか?


下手なプライドは棄てた・・・ということを以前のこのブログのどこかで書いたことがありますが、
もう触れることのできないひとに、愛情を注ぎ続けられることにだけは、
僕はプライドをずっと感じていきたい。

それを成し得ることができたなら、あかねを亡くした43歳から後の僕の人生にも、
「大きな意味があった」
と自分自身で思えるはずです。

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プロフィール

むらさきせいじ

Author:むらさきせいじ
2011年春、妻をなくした40代です。
本当に本当にありふれた人間ですが、人生の半ばともいえる40代で世界中でいちばん大切な人を喪失したことはそれなりに特異なことだと思います。
そんな状況におかれた心情を綴っていくことで少しでも心が解放されたらと思っています。
プロフィールのサムネ画像は、妻が描いた僕の顔です。

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