あかねに出逢ったこと。
結婚したこと。
最初の頃は、つまらない喧嘩もしたけど、
そのうちおたがいに譲り合って、
いつの頃からか、
「ふたりでひとつ」
の存在になれたこと。
あの日から、丸三年が近づいてきて、
すべては夢のようなことに思えてしまう。
あるいは・・・
「嘘」のような。
もう、あかねが傍らにいないことや、
声が聞こえないことや、
ふたりで一緒に暮らした部屋ではない部屋で、ひとりで、日々を営んでいること。
いつ見ても、遺影の彼女の表情が「同じ」こと。
それが、「今の、現実」。
・・・ということを、受け入れることにも戸惑う。
僕は、ほんとうにあかねと幸福な日々を送っていたのか?
彼女を喪って絶望に陥ったのか?
なら、何で生きていられるのか?
過去のことが遠のいていくような感覚が、
とても哀しい。
永く生きていけばいくほど、様々な記憶が積み重ねられて、
過去の記憶を霞ませていく。
あかねの声の高さや、髪の毛の手触りや、手をまわしたときの彼女の肩の柔らかさが、
僕の記憶にもとづいた「再生」ではなく、
時が経つにつれ、
なにか無理やりに「自分で作っている」ものに思えてしまって、
「ほんとうの彼女」を自分は感じられているのか?
と、確信が揺らいでいることにうろたえてしまう。
この季節は、ほんとうにダメな自分です。
にほんブログ村
結婚したこと。
最初の頃は、つまらない喧嘩もしたけど、
そのうちおたがいに譲り合って、
いつの頃からか、
「ふたりでひとつ」
の存在になれたこと。
あの日から、丸三年が近づいてきて、
すべては夢のようなことに思えてしまう。
あるいは・・・
「嘘」のような。
もう、あかねが傍らにいないことや、
声が聞こえないことや、
ふたりで一緒に暮らした部屋ではない部屋で、ひとりで、日々を営んでいること。
いつ見ても、遺影の彼女の表情が「同じ」こと。
それが、「今の、現実」。
・・・ということを、受け入れることにも戸惑う。
僕は、ほんとうにあかねと幸福な日々を送っていたのか?
彼女を喪って絶望に陥ったのか?
なら、何で生きていられるのか?
過去のことが遠のいていくような感覚が、
とても哀しい。
永く生きていけばいくほど、様々な記憶が積み重ねられて、
過去の記憶を霞ませていく。
あかねの声の高さや、髪の毛の手触りや、手をまわしたときの彼女の肩の柔らかさが、
僕の記憶にもとづいた「再生」ではなく、
時が経つにつれ、
なにか無理やりに「自分で作っている」ものに思えてしまって、
「ほんとうの彼女」を自分は感じられているのか?
と、確信が揺らいでいることにうろたえてしまう。
この季節は、ほんとうにダメな自分です。
にほんブログ村