今の仕事に行くようになってから毎日、紅茶を水筒に注いで職場に持参するようになりました。

なぜ紅茶かといえば、家にもらい物も含めてたくさん紅茶のティーバッグがあったからです。

でも、そろそろ残りが少なくなってきたので今朝キッチンの引き出しの奥を覗いてみたところ、紅茶のケースとおぼしき木箱を発見したので引っ張り出して中身をあらためてみました。

すると・・・
木箱の中には紅茶の代わりに、いくばくかの現金が収められていました。

「これはひょっとして、世に言うヘソクリか?」

僕自身はもちろん身に覚えがないので、あかねの仕業です。
数枚のお札に硬貨もありました(しかも一円玉、五円玉もある)。
ヘソクリなのか何なのかは判りませんが、あかねの意思で収められた現金です。
あかねがかつてこの部屋で、この小さな木箱に何らかの考えを持って貯めていたものです。
(あかね、おおやけにバラしてしまってごめんな。)


こうした発見は、とても生々しく胸に響きます。

「カノジョハ、タシカニ、マチガイナク、ココニ、イタ」


独りですごす時間が積もっていくにつれ、
ふいに、あかねと二人で過ごした時間が、まるで夢だったかのように思えるときがあります。

あの十数年は長い長い夢だったんじゃないか?
そんなバカな考えに囚われたりします。

でも、今朝のような発見は、

確かに僕たちが二人で暮らしていたこと・・・
確かに僕たちが一緒に歩いていたこと・・・

・・・が、夢でなく間違いなく現実であったことを思い知らしてくれます。

ある意味、写真や映像よりも、リアルに彼女の存在が確かだったことを伝えてくれます。
たとえそれが新たな哀しみをともなうものだとしても。

去年はどうしてもその気になれなくて、パスしてしまった年末の大掃除。
今年はやってみようかな、と思います。
ひょっとしたら、あかねの存在を知らしめてくれるものが新たに見つかるかもしれません。

20121116.jpg
↑あかねの密やかな貯金箱。手をつけずにずっとこのままにしておこうと思います。


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これまでにほんブログ村の「子宮がん」カテゴリに参加していましたが、思うところがあり、登録をはずさせていただきました。ご了承ください。
プロフィール

むらさきせいじ

Author:むらさきせいじ
2011年春、妻をなくした40代です。
本当に本当にありふれた人間ですが、人生の半ばともいえる40代で世界中でいちばん大切な人を喪失したことはそれなりに特異なことだと思います。
そんな状況におかれた心情を綴っていくことで少しでも心が解放されたらと思っています。
プロフィールのサムネ画像は、妻が描いた僕の顔です。

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