毎晩帰宅が深夜になる会社勤めの時にはありえなかったことですが、今では夜のテレビ番組を見る時間的余裕があります。

今日も、ここ2、3週たまたま連続して観てしまったその流れで、あるテレビドラマを観ていました。
ご覧になった方も多いかもしれませんが、そのドラマは今回が最終回で、兄弟からの人望の厚かったお兄さんが脳腫瘍で亡くなるわ、すでに亡くなっている爺さんの幽霊と、その爺さんの孫であるヒロインの会話が成立するわで、クライマックス感満載の展開でした。

TVドラマだから、もちろんフィクションです。
確認はしていませんが、きっと最後にはお決まりの「この物語はフィクションです。・・・」的な断りのテキストが流れたと思います。

でも、フィクションとして冷静に受け止められなかった人もこの世の中にはいたと思います。

少なくとも僕はその一人です。


優しかった兄ちゃんの最期のシーン。
(こんなにキレイに死ねる人なんてきっとごく僅かだよな・・・とかケチをつけつつですが)
フィクションの世界から、自分の記憶のなかのあるノンフィクションの場面に瞬時にすり替わりました。

死後成仏できず彷徨っている爺さんが、(何故だかわからないけど)霊視できる主人公を通して、孫と会話をするシーン。
僕がすばやく周囲をうかがい、あかねの気配を探したことは言うまでもありません。


人が亡くなること。死者が現われること。

フィクションの世界ではこれまで幾度となく演じられたシーンだと思います。
以前は、それを創作として、またエンターテイメントとしてなんの感情移入もなく観ていたと思います。

でもこれからは、こういうシーンを観るなら必ず独りで観ることにします。

僕の中で、フィクションがノンフィクションにすり替わった瞬間、他人に見せられないくらいみっともないグズグズな自分になることがはっきりしたからです。

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むらさきせいじ

Author:むらさきせいじ
2011年春、妻をなくした40代です。
本当に本当にありふれた人間ですが、人生の半ばともいえる40代で世界中でいちばん大切な人を喪失したことはそれなりに特異なことだと思います。
そんな状況におかれた心情を綴っていくことで少しでも心が解放されたらと思っています。
プロフィールのサムネ画像は、妻が描いた僕の顔です。

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