あかねがかつて暮らした町を見た後、旅の二日目以降はおまけの旅でした。
僕は“なすがまま”の旅行をすることにしていました。
以前予告したとおり、今回はその後の旅のことを書きます。

とりあえず、二日目は四国の西の端を海岸線づたいに南下し高知県の四万十まで行くつもりでした。
四万十川にかかる「沈下橋」を見たいと思っていました。

高知県に入り、まず「竜串」というところで、車を止めました。
ここには「足摺海底館」というものがあります。
いくつかの覗き窓を抜いた部屋が海面下にあり、実際の海中を泳ぐさかな達を眺めることができるとのことでした。

↓これが足摺海底館です。
20120124_1.jpg

なんだか今から40年くらい前の人が、西暦2000年くらいを思い浮かべて想像したような建築物でした。

入館料(思いのほか高かった!)を払って海底館に入館してみました。

僕のほかには、関西イントネーションの子供連れ家族が一組のみ。
気兼ねすることなく、ゆっくりと海中を泳ぐさかなを眺めることができました。

↓覗き窓越しに撮影
20120124_2.jpg

この海底館のすぐ近くには普通の水族館もあり、そちらにも寄ってみました。

「やっぱり水族館のほうがさかなは見やすいな。入館料も安いし・・・。」
などと、小市民的なことを考えながら、ほんとに何年ぶりかの水族館を愉しみました。

後日、あかねの両親にこのときの写真を見せたところ、四国に住んでいる頃、家族でこの足摺海底館に行ったことがあったそうです。

その家族旅行のことを小学生のあかねが作文にして、全校児童の前(だったっけかな?)で発表したそうです。

いつだったかあかねは、
「生まれかわったら、さかなになりたい」
と言っていました。

理由を質した記憶はありませんが、そのときの旅行がルーツなのかもしれません。



竜串を後にして、この日の目的地、四万十川に向けて再び車をスタートさせました。

この日の道程で走った海沿いの国道321号は別名“足摺サニーロード”というそうで、日本の100名道のひとつだそうです。
この日は若干曇りがちの天候でしたが、暖かい時期の晴れた日に車のウィンドウを開け放って走れば気持ち良いだろなーー、というような道でした。

途中何度か車を止めて海や海岸や砂浜を眺めました。
遺影ではなく、呼吸をして体温の温かいあかねがそばにいたら
「早く行こうよー」とせかされていたかもしれません。
でも、フォトフレームに収まったあかねは笑みを浮かべたまま黙って見過ごしてくれました。

「好きなようにしたらいいよ」
「すまん 今回は好きなようにさせてもらう」

そんなような会話を交わしたような気がします。


四万十川の河口付近についてからは、スマホのナビソフトを立ち上げて河口からいちばん近い沈下橋を目指しました。
(沈下橋というのは四万十川に何本もかかっているそうです)

で、このソフトがナビゲーションしてくれた道というのが、右手は山の斜面、左手はガードレールもない川面まで落ち込んでいる崖で、対向車が着たらきびしぞ!というような逃げ場のない細ーい道。

無事たどり着くことができましたが、ほんとうにあの道がセオリーのコースかなー?
いぶかしく思いはしましたが、一本道でほかの道路も見当たらなかったので、あのコースが唯一のコースだったのだと思います。
観光目的の車が少ないオフシーズンでよかった。

沈下橋というのは、その名のとおり川が増水したときに川面に沈むことを前提とした橋で、欄干がないことなどが特徴だそうです。
(それ以上の詳しい解説はコチラをごらんください→「沈下橋」とは

↓佐田の沈下橋
20120124_3.jpg

写真のように欄干がないので、歩いて渡るときでさえ少々頼りない気分がします。
橋の途中、車同士がすれ違うことができるように幅が膨らんだ箇所がいくつかありますが、
慣れないと車で渡るのはちょっと怖いなー・・・
と考えていると、地元の方とおぼしきおばちゃんが軽トラでスイスイ橋を渡っていきました。

ひとが少ない(というより僕のほか誰も橋を眺めているひとはいない)という、状況が物語るように今は沈下橋と四万十川を愛でるには不向きな季節ようでした。
夏にこの景色を見たら、山の緑と四万十川の藍のコントラストがきれいだろうな、と思います。
でも「この景色を独り占めした」という達成感にやや無理やりにひたりつつ、沈下橋を後にしました。


この日は、そのまま四万十に泊まりました。
海の近くの宿で、チェックインまで余裕があったので砂浜に出てみました。
サーフポイントらしく、波が高く、波が浜に打ち寄せる音が耳慣れない僕にはとても大きく聞こえました。
内海の景色に親しんでいる僕には、それだけ新鮮で見飽きることのないシーンでした。
冷たい風が吹くにもかかわらず、しばらく波を眺めました。


今日も寒い中一日振り回したな、あかね。
お疲れ。
明日はどうしよう?

この時点で、まだ翌日の予定は立っておらず、宿泊の予約もとっていませんでした。

三日目以降の「おまけ旅」の報告はまた後日書くつもりです。

↓この日の終着点になったビーチ
20120124_4.jpg


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これまでにほんブログ村の「子宮がん」カテゴリに参加していましたが、思うところがあり、登録をはずさせていただきました。ご了承ください。
プロフィール

むらさきせいじ

Author:むらさきせいじ
2011年春、妻をなくした40代です。
本当に本当にありふれた人間ですが、人生の半ばともいえる40代で世界中でいちばん大切な人を喪失したことはそれなりに特異なことだと思います。
そんな状況におかれた心情を綴っていくことで少しでも心が解放されたらと思っています。
プロフィールのサムネ画像は、妻が描いた僕の顔です。

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