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脳腫瘍への放射線治療は、危惧されていた脳浮腫による容態の急変もなく、3月の下旬に終了しました。

ただし、この放射線治療に費やした時間は、肝臓の腫瘍の進行という代償を払うことになりました。
まだ45歳になったばかりのあかねの年齢も関係しているのかもしれませんが、転移していた肝臓は医師たちの予想以上に進行が早く、外から見ただけでもあかねの腹部は大きく腫れ上がっていました。

前回の闘病記で放射線科の医師から告げられた余命期間の短縮も、この肝臓の腫瘍の進行が根拠であったと思います。

放射線治療で遠回りせざるをえませんでしたが、ただちに抗がん剤治療に立ち戻り、進行を抑えていく必要があると思えました。

でも、この時のあかねの体調は抗がん剤治療に立ち向かえる状態ではありませんでした。

常時微熱が続き、食欲も好転しません。

静脈にリザーバーカテーテルを留置して濃厚な薬剤や栄養を注入する処置もしてもらいました。
病院もその時のあかねに対して施せる処置をしっかりしてくれたと思います。

でも、やはりそれは「治すためではなく、悪化の進行を少しでも遅らせるため」の処置以上のものではなかった思います。


このままでは、僕たちは「その時」を待つだけで終わってしまう。

世界中で一番大切な人が、これ以上ない苦しみを抱えて前を向けずに「その時」を迎えようとしている。
それでも僕にできることは無いのか?

僕は行動することにしました。

以前の記事でも書いたことがある、がん患者のための食事療法を解説した本の巻末に、食事療法を指導している医療機関が紹介されていて、僕たちが住んでいる県下にも一軒のクリニックが該当の医療機関として掲載されていました。

ネットでもそのクリニックについて調べてみると、「がん難民の駆け込み寺」的なクリニックらしくテレビでも紹介されているようでした。
でも、(失礼ですが)規模は小さく医師がおひとりのみのクリニックでした。

あかねが入院していた病院は大学附属病院で、県下でもおそらく施設・環境・医療技術的なものはトップクラスの病院だと思います。
実際、最初にあかねが救急で運び込まれた病院で、僕はその時、あぁ○○病院で良かった・・・、と率直に思ったくらいです。

しかし、僕はあえてその小さなクリニックの医師に相談したいと思いました。

ほかの大病院に相談に行ってもおそらくは現在今の病院から受けている説明と大差はないだろうと思ったからです。
大病院を敬遠しているわけではなく、おそらく大きな病院ではその治療・施設のレベルも拮抗しているので、今以上の話を聞くことはないだろうと考えました。

それよりも、まったく違う規模・スタンスで医療に取り組んでいる医師の意見を聞きたかったのです。
そして僕たち家族に何ができるのかアドバイスをしてほしかったのです。

そしてある夜、僕は今の主治医に相談を持ちかけました。

今、こちらの病院でのあかねの治療に関しては、充分にしていただいていることは承知しているし、実際そう思っている。
でも、この事態になって、僕自身何も行動せずあかねを見守っているだけでは自分自身に納得できない。
ついては、セカンドオピニオンを求めることを認めてほしい。
また、セカンドオピニオンを求めるにあたって、これまでの治療経過を資料として提供してほしい。

多少の思い切りが必要でしたが、医師に対してそう伝えました。

主治医は僕の思いを理解してくれ、近日中に治療経過をまとめた資料をそろえてくれることになりました。


程なく資料は用意され、僕は次にクリニックに宛てて手紙を書きました。

今のあかねの状態を書き記し、あかねの容態の好転を祈る想いを込めました。
そして、その後電話で診察のアポイントを取りました。

もちろん、あかねを連れて行くことはできません。
僕が家族の代表としてひとりでそのクリニックにおもむきました。

「あがくだけあがいてやる」

それが、十数年ともに生きてくれたあかねにしてやれる僕できる唯一のことだと自分自身に言い聞かせて、自分を奮い立たせていました。

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むらさきせいじ

Author:むらさきせいじ
2011年春、妻をなくした40代です。
本当に本当にありふれた人間ですが、人生の半ばともいえる40代で世界中でいちばん大切な人を喪失したことはそれなりに特異なことだと思います。
そんな状況におかれた心情を綴っていくことで少しでも心が解放されたらと思っています。
プロフィールのサムネ画像は、妻が描いた僕の顔です。

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